クラウドコンピューティング

「WMS(倉庫管理システム)」や「TMS(輸配送管理システム)」などの「物流管理システム」も「クラウドコンピューティング」が増えています。
「クラウドコンピューティング」について説明します。
クラウドコンピュティングとは(物流管理もクラウドで)
以前は、「物流センター」のソフトや「ERP(業務統合ソフト)」などの「業務ソフト」は、「クラントサーバーシステム」で、LAN環境で、使用されていました。
でも、最近は、「クラウドコンピューティング」が注目されています。
多くの人が、マイクロソフト、グーグル、アップルなどの「メール」や「ファイルの保存」、「カレンダー」などインターネット上のサービスを使っていると思います。
無料のものも多いですね。
「クラウド」とは、日本語で言うと、「雲」という意味です。
「雲」は、どこからでも見えます。
「クラウドコンピューティング」は、「インターネット」に接続することにより、いろいろなサービスを利用することができます。
どこからでも使えるということです。
最近では、前述の「物流センター」の
「WMS(倉庫管理システム)」や「TMS(輸配送管理システム)」、「ERP(業務統合ソフト)」などの業務のソフトも「クラウド環境」で提供されるものが、増えています。
クラウドコンピュティングの種類
「クラウドコンピューティング」もいろいろな使い方の種類(形態)があります。
「クラウドコンピューティング」には、使い方によって以下のように分けられています。
- SaaS
- PaaS
- IssS
です。
それぞれについて説明します。
SaaS
「SaaS」とは、「Software as a Service」の頭文字を取った略語です。
「サース」と読みます。
日本語で言うと「サービスとしてのソフトウェア」です。
これまで「クライアントサーバーシステム」で、パッケージ製品として提供されていたソフトウェアを、インターネット経由でサービスとして提供・利用する形態のことです。
「SaaS」は、以前は、「ASP」(アプリケーションサービスプロバイダー)と呼ばれていました。
前述のマイクロソフト、グーグル、アップルなどの「メール」や「ファイルの保存」、「カレンダー」などの無料のソフトも「SaaS」になります。
「物流センター」の「WMS(倉庫管理システム)」や「TMS(輸配送管理システム)」、「ERP(業務統合ソフト)」なども「SaaS」になります。
顧客は、「クローム」や「エッジ」などのブラウザからサービスを利用します。
専用のアプリもあるようです。
「Saas」のメリットとデメリットです。
「SaaS」のメリット
「SaaS」のメリットです。
- 業務にすぐ、使用することが出来ます。
自前でシステムを構築する必要がありません。
- いつでも、どこからでもアクセスできます。
データをインターネット上に保存することができます。
PC、スマートフォン、タブレットなど端末を選ばずにデータにアクセスすることができます。
- 経済的です。
利用料の応じて料金を払います。
月々の使用料を支払うことで使用できます。
クライアントサーバーシステムより、安くシステムを使用することができます。
- 価格が安い。
システム開発費用が必要ありません。
- 複数の人間が同一データを共有し、更に編集もできます。
などです。
「SaaS」のデメリット
でも「デメリット」もあります。
「SaaS」のデメリットです。
- 自社に合わせてカスタマイズできない。
多くの企業が同じシステムを使うので、企業特有に「カスタマイズ」するのが難しくなります。
「カスタマイズ」する場合は、価格が高くなります。
- 既存のシステムとの連携が難しい。
ローカルの自社システムとの連携は、難しくなります。
- データの秘密保持が問題です。
インタネット経由でデータをやり取りしますので、「セキュリティ管理」が重要になります。
- ビジネスの変更が必要になります。
ソフトが作業に合っていない場合は、業務をソフトに合わせる必要があります。
- 信頼性、安全性が不十分です。
「セキュリティ管理」が必要です。
- 業務のシステムの種類があまり多くない。
最近は、かなり増えてきています。
でも、「SaaS」は、どんどん新しいシステムが開発されています。
これからの主流になっていくでしょうね。
PaaS
「PaaS」は「Platform as a Service」の頭文字を取った略語です。
「パース」と読みます。
日本語で言うと「サービスとしてのプラットフォーム」です。
「アプリケーションソフト」が稼動するためのハードウェアやOSなどのプラットフォーム一式を、インターネット上のサービスとして提供する形態のことを指します。
開発者は、あるシステム設計に沿った方法でアプリケーションを開発できるので、コストを抑えてかつ早くシステム開発をおこなうことができます。
システムを借りて、自分たちでソフトを開発してゆきます。
企業独自のシステムを開発することができます。
企業独自のノウハウが多い場合は、いいかもしれません。
マイクロソフト社の「Windows Azure」などが代表的なサービスです。
「Windows Azure」は、「ハードウェア」と、「Windows」などの「OS」と、「SQL Server」などの「データベース」を提供します。
IssS
「IaaS」は「Infrastructure as a Service」の頭文字を取った略語す。
「イァース」と読みます。
日本語で言うと「サービスとしてインフラ」です。
情報システムの稼動に必要な仮想サーバをはじめとした機材やネットワークなどのインフラを、インターネット上のサービスとして提供する形態のことを指します。
これまでの「ホスティングサービス」と言われるサービスと同じようなものです。
例えば、
ホームページなどを開示する場合の「レンタルサーバー」などです。
「ハードウェア」と「Windows」や「Linux」などのソフトウェアを提供するサービスです。
●「物流管理システム」の関連ページです。
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