流通の2つの流れと流通活動

「物流」を知る前に、まず「流通」から知っておいた方が良いと思います。
まず「流通」について説明します。
流通とは
流通とは、生産や販売されたものを、消費者へ渡すことです。
そして、生産者から消費者への流れを作る(隔たりを埋める)活動が流通活動です。
現在、私たちは、欲しい商品を、いつでも、近くの「お店」や、「スーパー」、「コンビニ」などで購入することができます。
欲しい商品は、「国内」のみならず、「海外」の商品もあります。
「海外」の商品であっても、「インターネット」で購入することが出来ます。
通常、商品の生産や原産地の「場所」と、その商品を購入する消費者の「場所」は異なっています。
また、生産の「時期」や、購入する「時期」も異なっています。
でも、「海外」の商品であっても、いつでも購入することが出来ます。
現在の社会では、「生産」と「消費」の間に隔たりがあります。
「場所」や「時期」などです。
生産された物を、消費者に渡す活動が必要になります。
「流通活動」が無ければ、現在では、生活することが出来ません。
流通の2つの流れ
では、どうやって商品は「生産者」や「販売者」から「消費者」に渡っていくのでしょうか。
例を上げて説明します。
インターネットで、海外から商品を購入する場合を考えます。
以下のようなステップで「商品」を購入します。
- まず、海外のホームページから、「商品」を注文します。
- 次に、クレジットカードなどで、「商品」の代金を支払います。
ここで、その商品の「所有権」は、「販売者」から「消費者」に移動します。
その「商品」は、「消費者」のものになります。
- 「販売者」は、「商品」を梱包して、海外から日本へ輸送します。
そして、あなたの家へ配達されます。
「流通」には、大きく2つの流れがあります。
- 商流
- 物流
です。
それぞれについて説明します。
商流
「商流」は、上で、説明した、「2」の流れです。代金などを払って、「所有権」が移動します。
「お金の流れ」です。
「取引」や「決済」などをおこないます。
物流
「物流」は、上で説明した、「3」の流れです。購入した「商品」を「消費者」に届けます。
「ものの流れ」です。
流通活動とは
「流通」は、どのようなことをやるのでしょうか。
「流通活動」とは、
「生産者」と「消費者」との「隔たり(ギャップ)」を埋める活動です。
商品を生産者から消費者に渡さないといけませんからね。
どのような「ギャップ」があるのでしょうか。
大きく以下の3つの「ギャップ」があります。
- 人のギャップ
- 場所のギャップ
- 時間のギャップ
です。
それぞれについて説明します。
人のギャップ
通常は、「生産」する人と「消費」する「人」が異なっています。その間を埋める必要があります。
生産した商品を「消費者」へ渡す必要があります。
お金を払って、「所有権」を移転します。
場所のギャップ
「生産」する「場所」と「消費」する「場所」が異なっています。その「場所」を埋める必要があります。
「生産」した「場所」から「消費者」の「場所」へ「商品」を「輸送」する必要があります。
時間のギャップ
「生産」する「時期」と、「消費」する「時期」が異なっている場合があります。その「時間」を埋める必要があります。
「生産」した「商品」を「保管」して、必要なときに、「消費者」に届ける必要があります。
この中で、「場所」と「時間」の「ギャップ」を埋める「物流」について説明します。
「ものの流れ」です。
●参考ページ
●「物流とは」の関連ページです。
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