不定期不定量発注方式


「不定期不定量発注方式」について説明します。

「不定期不定量発注方式」は、「不定期」に「不定量」発注するやり方です。

なかなか面白いやり方です。

以前は、「在庫量」をみて商品や原材料、部品などを発注していました。
でも、これだと、「需要」の変動などに対応ができません。

そのため、「在庫」を「日数」で管理する方法が考えられました。

「不定期不定量発注方式」のやり方です。


■1.使用する指標

在庫管理における大事な「指標」です。

使用する「指標」は、次の3つがあります。

  1. 出荷対応日数
  2. リードタイム日数
  3. 在庫日数

です。

それぞれについて説明します。

  1. 出荷対応日数

    「出荷対応日数」とは、
    今ある在庫で、何日分の出荷に対応できるかという日数です。

    現有在庫を1日当たり平均出荷量で割った値です。

    出荷対応日数 = 現有在庫 ÷ 1日当たり平均出荷量
    です。

    これは、今の「出荷状況」で推移したときに、あと何日分の出荷に対応できるかという数値です。

  2. リードタイム日数

    「リードタイム日数」とは、
    「発注」してから、納入されて「出荷可能」になるまでの日数です。
    発注してから何日で、納品されるかという日数です。

    商品調達に必要な「リードタイム日数」です。

  3. 在庫日数

    「在庫日数」は、
    商品や管理するアイテム(項目)ごとに決める「在庫の日数」です。
    どのくらいの日数の在庫を持つのかを決めます。

「出荷対応日数」が、「リードタイム日数」を割り込んだときに「発注」をかけます。

1日当たり「平均出荷量」に「在庫日数分」を掛けた量を発注します。

発注量=在庫日数 X 1日分の平均出荷量
です。


■2.具体的な例

例をあげて説明します。

◎商品Aの例です。
現在の在庫 200個
1日当たりの平均出荷量 20個
調達リードタイム 8日
在庫日数 15日

出荷対応日数 = 現有在庫 ÷ 1日当たり平均出荷量
ですので、

当日の出荷対応日数は、
200個 ÷ 20個 = 10日
になります。

出荷対応日数が、「リードタイム日数」の「8日」を切ると発注します。
「8日」でも発注します。

以下のようになります。

日付 現有在庫÷平均出荷量=出荷対応日数 発注するか
当日 200 ÷ 20 = 10日 まだ発注しない
1日目 180 ÷ 20 =  9日 まだ発注しない
2日目 160 ÷ 20 =  8日 発注する

発注量 = 1日当たりの平均出荷量 x 在庫日数
ですので、
20個 x 15日 =300個 発注します。

1日当たりの平均出荷量が、「20個」の場合の「現有在庫」は次のようになります。

日付 現有在庫の推移
3日目 140個(発注1日目)
4日目 120個(発注2日目)
5日目 100個(発注3日目)
6日目 80個(発注4日目)
7日目 60個(発注5日目)
8日目 40個(発注6日目)
9日目 20個(発注7日目)
10日目 0個+300個(調達)


これを繰り返します。

このやり方だと、「需要・出荷」の変動に応じて、1日当たり「平均出荷量」が変化しますので、「在庫切れ」の心配は少なくなります。

例えば、
もし、「1日目」に、「50個」売れると 現有在庫が、「150個」になります。

150個 ÷ 20個(平均出荷量が同じだとしても)= 7.5日
になり、発注しないといけなくなります。

「発注量」は、「平均出荷量」が増えていますので、少し多くなります。

出荷量が増えた段階で、「平均出荷量」を見直せば、「発注点」や、「発注量」が変わってきます。

賢いやり方です。






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