物流管理指標(物流KPI)


「物流管理指標(物流KPI)」について説明します。

お客様が「ほしい製品」を「ほしい時」に「ほしい数量」、届けるためには、「物流管理」をおこなう必要があります。

「物流管理」がうまくいっているのか判断するには、判断する「指標」が必要になります。

それが、「物流管理指標」です。
「物流KPI」とも呼んでいます。


「KPI」とは「Key Performance Indicator」の略です。
日本語で、「重要業績評価指標」と言います。

「国土交通省」が、平成27年7月に「物流事業者におけるKPI導入の手引き」を開示しました。
「KPI」導入のやり方を説明しています。
参考にした方がよいですね。

グーグルで「物流KPI 国土交通省」で検索すると探すことが出来ます。

以下、参考にしています。


■1.物流管理指標(物流KPI)のメリット

「物流管理指標(物流KPI)」を使用するメリットです。

  1. 問題を「見える化」(可視化)できます。
    物流の状態を「定量データ」で把握することにより現状を把握することが出来ます。
    そのデータを分析することにより原因がわかり対策を打つことができます。

  2. コミュニケーションが促進されます。
    データで説明することに全員の認識が統一されます。
    意思の統一が出来ます。

  3. 合理的で公平な評価につながります。
    データで結果がわかりましので、改善をした人が正しく評価されるようになります。

  4. 販売促進が出来ます。
    きちんとデータを管理することにより、顧客に対して、自社の物流レベルを説明することが出来ます。
    商品の販売にも、強みになります。


■2.物流管理指標(物流KPI)の例

物流管理指標は以下のようなものがあります。

大きく3つに分けています。

  1. コスト・生産性
  2. 品質・サービスレベル
  3. 物流条件・配送条件

です。

「物流管理指標(物流KPI)」の例を説明します。
「物流事業者におけるKPI導入の手引き」より抜粋しています。


物流指標
(KPI)
定義(例) 説明







保管効率
(充填率、坪効率等)
充填率=
保管間口数÷総間口数
倉庫や物流センターの保管スペースの保管効率を測る指標。
人時生産性
(庫内作業)
人時生産性=
処理ケース数÷投入人時
ピッキング、仕分け、梱包等作業の生産性を測る指標。人別、ライン別、時間帯別等で計測することが多い。
数量当たり物流コスト 数量当たり物流コスト=
物流コスト÷出荷数量
(ケース、重量、容積等)
物流センターで発生している総物流コストを数量当たりで管理するための指標。
日次収支
(物流センター)
日次収支=
1日当たりの収益-1日当たりのコスト
財務会計上の収支決算は四半期、年次等で算出されるが、収支の悪化を未然に察知し業務改善に繋げるため、日次単位での収支を算出するもの。
実車率 実車率=
実車キロ÷走行キロ
車両のムダな空車走行をへらすために、稼働状況を計測する指標。
実働率 実働率=
実働日数÷営業日数
車両の非稼働を減らすために、稼働状況を計測する指標。
積載率 積載率=
積載数量÷積載可能数量
(重量、容積、容積換算重量)
車両の積載効率を改善するための指標。ルート別、顧客別等に把握し、車格の見直し、配車・ルート見直し、物流条件の見直し等に活用される。
日次収支
(トラック)
日次収支=
1日当たりの収益-1日当たりのコスト(1台当たり)
車両1台毎に、日次の収支を算出し、配車・ルートの改善等に活用する。










棚卸差異 棚卸差異=
棚卸差異÷棚卸資産数量
在庫の紛失、盗難、誤出荷等による帳簿在庫と実在庫の差異を計測し、在庫管理の改善に活用する。
誤出荷率 誤出荷率=
誤出荷発生件数÷出荷指示数(受注数等)
誤出荷(品違い、数量違い、出荷先違い等)の発生率。
遅延・時間指定違反率 遅延・時間指定違反率=
遅延・時間指定違反発生件数÷出荷指示数(受注数等)
遅延(納期遅延)、時間指定違反の発生率。
汚破損率 汚破損率=
汚破損発生件数÷出荷指示数(受注数等)
汚破損(商品の汚れ、破損、温度管理ミス等)の発生率。
クレーム発生率 クレーム発生率=
クレーム発生件数÷出荷指示数(受注数等)
顧客クレームの発生率。誤出荷等は上記の通りであるが、その他、書類のミス、作業者の挨拶・服装等サービスの官能評価にも用いられる。









出荷ロット 出荷ロット=
出荷数量
(数量、重量等)
輸送効率、庫内作業効率等を改善する観点で、顧客別・納品先別の出荷ロットサイズを計測するもの。
出荷指示遅延件数 出荷指示遅延件数=
〆以降の出荷指示件数
出荷指示の遅延は物流効率を阻害することから、顧客別等で計測し、遅延を改善するために活用される。
配送頻度 配送頻度=
配送回数÷営業日数
多頻度納品を改善するため、配送先当たりの配送頻度を計測するもの。
納品先待機時間 納品先待機時間=
納品先における待機時間の平均
納品先で指定時間に到着したにも関わらず待機が発生する場合、その改善のために待機の発生状況を計測するもの。
納品付帯作業時間 納品付帯作業時間=
納品先における付帯作業時間の平均
納品先で契約以外の荷役、開梱、検品、棚入れといった付帯作業が発生する場合、その作業時間を計測するもの。契約外の作業が発生している場合にそれを是正するため等に活用される。
納品付帯作業実施率 納品付帯作業実施率=
付帯作業別の実施率
(実施回数÷納品回数)
前項と同様、契約外の付帯作業を実施している場合、物流効率を阻害することから、それら付帯作業の実施状況を計測するもの。


まだ、たくさんあると思いますが、「国土交通省」が、「物流管理指標(物流KPI)」として、推奨していますので、参考になると思います。






[↑一番上へ]
[物流管理の知識(ホームへ)]
10:402310

運営者