物流とは


「流通」の中の「物流」について説明します。

「物流」とは何でしょうか?


■1.物流とは、

「物流」とは、「JIS(日本工業規格)Z0111:2006」
には、以下のように定義しています。

「物資を供給者から需要者へ,時間的及び空間的に移動する過程の活動。
一般的には,包装,輸送,保管,荷役,流通加工及びそれらに関連する情報の諸機能を総合的に管理する活動。
調達物流,生産物流,販売物流,回収物流(静脈物流),消費者物流など,対象領域を特定して呼ぶこともある。」


です。

簡単にいうと物流とは、「ものの流れ」です。
流通の中の「場所の隔たり(ギャップ)」「時間の隔たり(ギャップ)を埋めます。


■2.物流の目的

「物流」の目的は

「顧客へ商品を届ける」


ことです。


■3.物流の機能

「物流」には、上で定義したように、「6つの機能」と「5つの領域」
あります。
最近では、「情報システム」が追加されています。

「機能」とは、「物流の活動や内容」です。
以下のような「機能」があります。

  1. 保管
  2. 輸送
  3. 荷役
  4. 包装
  5. 流通加工
  6. 情報システム

です。

1950年代以前は、「物流」は、「保管」「輸送」「荷役」しかありませんでした。
それは、「生産」や、「販売」の中に含まれていました。
工場や、営業所の拠点ごとにおこなわれていました。

1950年代半ばの高度成長期になって、企業のにおける商品の生産、販売量の急増に、物理的な処理能力が追い付かなくなりました。

いろいろな問題を、「保管」や「輸送」「荷役」などの個別の活動の中で対処していくことに限界が出てきました。
これらの「物流」の活動をシステム化する必要性が認識されるようになりました。
その中で、「包装」「流通加工」「情報システム」などの機能が出てきました。

そして、「物流」は、上の6つの機能になりました。
実際は、「保管」「輸送」「荷役」「包装」「流通加工」の5つの機能を、「情報システム」で密接に結び付けています。

それぞれについて概要を説明します。

  1. 保管
    「保管」は、「倉庫」や「物流センター」に商品を保管します。
    生産と消費の「時間的ギャップ(隔たり)」を埋めます。
    市場への商品の安定した供給を実現します。

  2. 輸送
    「輸送」は商品を、生産地から消費者へ輸送することです。
    「物流センター」から複数の「小売店」へ「配送」することも含んでいます。
    生産と消費の「場所的ギャップ(隔たり)」を埋めます。

    代表的な輸送手段は、

    • トラック輸送
    • 鉄道輸送
    • 海上輸送、
    • 航空貨物輸送

    などです。

  3. 荷役
    「にやく」と読みます。
    「荷役」は、商品を「倉庫」や「物流センター」で入庫したり、運んだり、出荷することです。

    「荷役」には、以下の業務があります。

    • 商品の入出庫
    • 積み付け、積み下ろし
    • ピッキング
    • 配送別の仕分け

    などです。

  4. 包装
    「包装」は、商品を「包装、梱包」することです。
    内容物の保護や、荷役のために、「個装」、「内装」、「外装」をします。
    ユニット化(荷姿の標準化)、商品の区分表示などをおこないます。

  5. 流通加工
    「流通加工」は、「倉庫」や「物流センター」で、商品に加工を施すことです。
    顧客のニーズに対応し、流通段階で行われる「加工」です。

    次のような加工があります。

    • 値札やラベル付け
    • 袋詰め
    • 販売サイズへの小分け
    • ギフト商品にするためのセット組み

    などです。

  6. 情報システム
    「情報システム」で「物流」をサポートすることです。
    「WMS(倉庫管理システム)」や「TMS(輸配送システム)」などコンピュータによる、「受発注処理」、「在庫管理」、「配車計画」など、「物流システム」の高度な管理をおこないます。


■4.物流の領域

「物流」も、「原材料」、「製造」、「卸売り」、「小売り」などいろいろな「領域」があります。

「物流」「領域」で分けると、以下の5つになります。
最近では、「リサイクル物流」が追加されています。

  1. 調達物流
  2. 生産物流
  3. 販売物流
  4. 回収物流
  5. リサイクル物流

などです。

それぞれについて説明します。

  1. 調達物流
    原材料や部品などを調達するための自社に入ってくる「物流」です。

  2. 生産物流
    自社内で行われる「物流」です。
    工場で生産したものを倉庫へ移動することです。
    「社内物流」とも呼びます。

  3. 販売物流
    倉庫から、卸売業者、小売業者、消費者などの顧客へ商品を納品する「物流」です。

  4. 回収物流
    顧客から、返品、空容器の回収、廃棄物など戻ってくる「物流」です。

  5. リサイクル物流
    自治体などが、空き缶、ペットボトル、古紙、新聞紙などのリサイクルしている「物流」です。

物流の「保管」「輸送」「荷役」「包装」「流通加工」「情報システム」などの機能の詳細は、「物流センター」の所で説明したいと思います。

現在は、単に、商品を流す「物流」ではなく、原材料から、製造、卸売り、小売りなどの企業内の物流全体を管理する「ロジスティックス」という考え方が求められています。

さらに、もっと進んだ「サプライチェーンマネジメント」も注目されています。
川上から川下まで、企業が異なっても、全体の最適化を目指すようになっています。

商品の「物流活動」を全体的に総合的に管理することによって、「売上」や「利益」が上がります。






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